プレゼン本編スタート~まずは目的から伝える~
こんばんは。
本日も、話し方セミナーで受講生のみなさんにお伝えしてきたプレゼンのコツについて紹介したいと思います。
タイトルそのままですが、スピーチやプレゼンでは、前回ご紹介したアイスブレークのあとに本編に入っていきますが、まずはこれから話すことの目的を伝えましょう。
たとえば、販売代理店向けの勉強会で、新製品を紹介するプレゼンを行うとしましょう。
このとき、プレゼンの冒頭で何と伝えますか?
「それではただいまより、弊社の新製品○○についてご紹介いたします」
と言いますか?
このプレゼンが、もし5分程度の内容であればこれでも大丈夫ですが、もし30分とか1時間くらいのボリュームであれば、途中離脱(集中できなくなったり眠くなったりする)される可能性が高いでしょう。
では少しでも途中離脱する人を減らすにはどうしたらよいのでしょうか?
答えは簡単です。
最初に、目的を話すんです。
「目的は、言っているじゃないですか!新製品の紹介、って」
と思うかもしれませんが、これは目的ではないんです。
本当の目的は、販売店の皆様に、この新製品をお客様に提案したいと思わせて、実際に提案してもらう、ということですよね?だったらそれを伝えればよいのです。
たとえば私なら、
「これから皆さんにこの新製品が売れそうなお客様が抱えている課題を紹介します。
皆さんのお客様の中で、今からお話しする課題をもっていそうな企業がないか、イメージしながらお聞きください。勉強会終了後に、どんなお客様がいるかぜひ個別に教えてください」
これを言ってから始めるかどうかで、聞き手の意識は大きく変わります。
もちろん、これを言わずにプレゼンを始めても、ちゃんと最後まで聞いてくれる人もいるでしょうが、その場合は、
「このプレゼンでは、単に情報提供がしたいだけなのかな」
と思われてしまい、「自分には関係ないから」と途中離脱が増えてしまうリスクがあります。
前回もお伝えしましたが、私はプレゼンは「聞き手参加型のショー」だと考えているので、聞き手とのコミュニケーションがとても大事なのです。
そのため、聞き手にとってほしいアクションを明確に伝える=一方的ではない、聞き手とのコミュニケーションが生まれます。
このコミュニケーションこそが、プレゼンの目的(今回の例で言うと販売店に見込み客がいそうかヒアリングすること)を達成する一番の近道となります。
ぜひ、プレゼンの本編スタートの前に、そのプレゼンの「本当の目的」について伝えていきましょう!
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